好きの質感ノート

ブログの名前が「質感ノート」になりました!
デザインも少しリニューアルしたョ〜

宇野ビビディープ
/ 宇野由紀子

ライフテクスチャリスト

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宇野ビビディープ / 宇野由紀子

株式会社テンネット 代表取締役

質感研究室 室長

ライフテクスチャリスト

企画プロダクション勤務を経て、収納用品メーカーに入社。商品開発の責任者をつとめる。2002年に整理・収納用品のWEBショップ「収納の巣」を立ち上げ、2012年に運営会社である株式会社テンネットの代表取締役に就任。暮らしにスムーズをもたらす収納はもとより、自分の“好き”を探求し、自分らしくモノを持つことも収納の役割と考え、研究・企画・創作。2015年に、好きとつながり好きを深める装置としての収納ツールを発表した「ワタシにオサメル展」は好評を得、それらの作品をプロダクト化した収納レーベル「VIVIDEEP」を翌年立ち上げる。また2017年には「質感研究室」を開設。モノ・コトを感じとるセンサーを磨き、好きの質感をたぐりよせることをテーマに、研究会やワークショップ、商品開発も行う。

嵯峨美術大学 デザイン学科 生活プロダクト領域 非常勤講師
ライフオーガナイザー® クローゼットオーガナイザー®

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ieno textile ベーシックでアヴァンギャルド

2015.04.07

テキスタイルデザイナーの南村 弾さんがプロデュースされた代官山のライフスタイルショップ ieno textile。

本質的で、潔くて、遊び心に溢れたアプローチがとにかく気持ち良くて、大好きなお店です。

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昨年6月にオープンのご案内をいただき、パーティには伺えなかったのですが

数日後に訪れた際に目を奪われ、ずっと心の片隅に鎮座していたファブリックがありました。

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この写真ではカーテンと照明に使われている、そっけないぐらいにシンプルな無地のファブリック。

ポリエステルと麻の混紡です。

 

ちょうど良い光の通し具合、絶妙なドレープ、カジュアル過ぎずエレガント過ぎずな質感がとても素敵。

ベッドスプレッドにもできたりと用途を特定しない布で、

オーダーサイズも受けてくださいますが周囲をぐるりとロックミシンでステッチするだけ、の仕上げが特徴。

糸にもこだわられていてとても綺麗で、

言わずもがなですが、自分で布を買って縫って、で出来上がるものとは似て非なるクオリティです。

 

既成サイズ(140cm×230cm)をカーテンにするときも、折り返すことで長さ調整をして

折ったところをハンガー付きクリップでつまみ、それをレールやバーに吊り下げる。

クリップをどんな間隔で付けるかでドレープの大小を楽しめますし

暮らしが変化すれば1枚買い足して対応したり、別の用途として解散させたりとしなやか。

従来のカーテン業界からはブーイングだったという潔いほどにシンプルな仕上げが

このファブリックのミソ(と私は思っていて)、一目惚れした要素でもあります。

 

部屋によって、また使う場所によって

しっかりひだ山のついたカーテンだと存在感が出過ぎることもあるでしょうし

張りのあるドレープがエレガントに寄ったり妙に所帯染みてしまったりすることも。

また色・柄・素材にもよりますが、ロールスクリーン等だと少し無機質になる場合も。

ん?どこかで聞いた話…。ウチの部屋のことです(笑)。

 

先日数ヶ月ぶりに ieno textile を再訪すると、

色が出揃っていたんですよね〜。

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迷いにまよって結局グリーン、グレー、ピンクの3色を購入しました。

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さっそく組み合わせを考えながらあちこちでトライ。

“一目惚れ”がうちに来たわけですから、ニヤニヤしっぱなしです(笑)

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素朴で洗練、ベーシックでアヴァンギャルド。

ゆうゆうと軽やかにとんがっている弾さんのプロジェクト、ほかにも気になるものがたくさん。

とても勉強になります。