好きの質感ノート

ブログの名前が「質感ノート」になりました!
デザインも少しリニューアルしたョ〜

宇野ビビディープ
/ 宇野由紀子

ライフテクスチャリスト

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宇野ビビディープ / 宇野由紀子

株式会社テンネット 代表取締役

質感研究室 室長

ライフテクスチャリスト

企画プロダクション勤務を経て、収納用品メーカーに入社。商品開発の責任者をつとめる。2002年に整理・収納用品のWEBショップ「収納の巣」を立ち上げ、2012年に運営会社である株式会社テンネットの代表取締役に就任。暮らしにスムーズをもたらす収納はもとより、自分の“好き”を探求し、自分らしくモノを持つことも収納の役割と考え、研究・企画・創作。2015年に、好きとつながり好きを深める装置としての収納ツールを発表した「ワタシにオサメル展」は好評を得、それらの作品をプロダクト化した収納レーベル「VIVIDEEP」を翌年立ち上げる。また2017年には「質感研究室」を開設。モノ・コトを感じとるセンサーを磨き、好きの質感をたぐりよせることをテーマに、研究会やワークショップ、商品開発も行う。

嵯峨美術大学 デザイン学科 生活プロダクト領域 非常勤講師
ライフオーガナイザー® クローゼットオーガナイザー®

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手ばなせないモノとの新たな関係づくり 「リ・リレイト」

2013.12.02

母がウン十年前に来ていたツイードのスーツを去年リメイク。

この秋はじめての出番は、先月末の文楽公演でした。

寝坊して着物を着る時間がなくなり、急遽この出で立ちで〜。

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現代人にとっては理解しがたい「敵討ち」に向けるパッションとモチベーションはいったいどこから…。

あ、これは伊賀越中双六(文楽の演目)のことでした…

ではなくてスーツの続き……

 

えっとですね、これはずいぶん前に母から譲り受けたスーツで、

もともとは、ごくごく普通の二つボタンのジャケットと

ゆる~いギャザーの膝下丈スカート。

 

生地はとっても好きなんだけど、カタチが古くて着れない…

母が着ていた姿が目に残っているし手放すにはしのびない…

と数年間もやもやしたままずっと塩漬けにしていました。

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それではイカン。もやもや対象としっかり向き合おうと行動に移したのが去年。

知人のデザイナーさんに相談に乗ってもらいながら

どうせやるならと大胆にリメイクした結果がこれなんです。

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レザーをポイントポイントにあしらってもらい、ジャケットは三つボタン(革)に。

スカートは思い切って巻きのミニ丈にしました。

今回のように、スーツでの出番はあまりありませんが、

ジャケット、スカート、それぞれに大活躍。

それなりに費用はかかったものの、

「放置してる…」という罪悪感から解放され、お気に入りの仲間入り。

本当に大満足。

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母がとても喜んでくれたのも、嬉しいご褒美でした。

 

さて、今日のタイトルについて、です。

思い出のモノ、想い入れのあるモノ、さくさく手放せないんです、わたし。

それならば、対象としっかり向き合い、対話し、戯れ、カタチを変え、新たな関係をつくりたい。

そのまんまだとずっと塩漬けだし、ずっともやもやですから。

 

この、わたしの永遠のテーマ、

モノとの関係を新たにする、という意味で “ re-relate リ・リレイト ” と呼んでみることにしました。

ブログのカテゴリーにも追加。

トライ&エラー、皆さんとシェアできれば嬉しいなと思っています。