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リ・リレイト 「染め替えワークショップ」 レポートその2

2014.07.29

レポート1での報告にある通り、スカーフの染めでウォーミングアップを終えたあとは、いよいよ本番。

今回のワークショップのメインテーマである「染め替え」 に突入です。

相談中

皆さんが手にしているのはお持ちになられた染め替え候補のアイテムたち。

染工房仙波さんで行っているスレン染では、植物性の天然繊維のみが染まります。

あらかじめお伝えしており、基本的には綿・麻・レーヨン等々の素材のものをご持参いただきましたが、

中には化繊の混じっていそうなモノもあったり、

生地が厚いモノ、大きいモノなどムラの出来やすそうなアイテムも無きにしもあらず。

失敗しても代わりのある新品を染めるわけではないので、仙ちゃん先生も慎重に、熱心に、親身のアドバイス。

それぞれに心を固め、染め替えアイテムを決定。

いよいよ染め替え実行です!

 

まずは水に通して軽~く絞ります。

染前白

 

用意した6色の中から好きな色の染液を選んで、ジャボン!

ムラが出来ないように、でも表面が泡立ちすぎないように、そーっと液の中で動かします。

染中

 

時々引き上げて染まり具合を確認し、OKと思ったら水洗い。

しっかり洗えたら軽く絞って吊るします。

水で酸化、空気に触れて酸化。酸化により色が定着するんだそうです。

乾いたら出来上がり!

(ですが、ワークショップの時間内では生乾きのままビニール袋に入れて持って帰っていただきます)

染め中

 

さて、皆さんの染め替え作品を披露しまーす。

仕上がり1

仕上がり3

シミの付いていた白シャツ、色が褪せてしまっていたニット、似合わなくなっていたブラウス、

などなど、気に入ってはいたけれど距離ができてしまっていたモノたちが

ご覧の通り、とても素敵に染め上がりました。

 

そして、仙ちゃん先生も、ご参加の皆さんも、みんなで心配していたあるワンピースも染め替えに大成功。

 

Mさんが、お持ちになったそのワンピースは、お義母さまが何年も前に作ってくださったという大切なもの。

シミや生地の変色が出てきてしまい、タンスの肥やしになりつつも手放すことは出来なかった1枚。

手作りのため品質表示はなく、化繊が混じっていそうな感触だったんですね。

 

仙ちゃん先生は、思いの詰まったアイテムを前に、きれいに染め上がらない可能性もきっちりと伝えられましたが、

Mさんご本人は「このまま置いていても絶対に着ないので、覚悟して染め替えてみます!」 ときっぱり。

みんなでドキドキ見守っていたのですが、

結果…とてもとても素敵なブラウンのワンピースに染めあがり、リ・リレイト大成功!!

全員で大喜びしたのでした。

仕上がり4

 

新しい色に生まれ変わる単純なおもしろさ、

愛着のあるものとの 「リ・リレイト=新たな関係」がはじまる高揚感、

そして自身のアイテムのみならず、そこにいる全員のリ・リレイトを共有できる楽しさ。

喜びのたくさん詰まった、本当に幸せな時間でした。

 

数日後、

とても気に入ってさっそく着て出かけたよ、というご報告。

バーゲンに行っても染め替えたニット以上にいいものが見つからなかったというお話。

大人の夏祭りのようで楽しかったというお声。

また再び開催してほしいというリクエスト。

嬉しいご感想をたくさんいただきました。

 

手放せない大切なモノとの新たな関係づくり 「リ・リレイト」 体験、

これからも皆さんと共有していきたいとと思っています。

 

すいか

☆ご参加の皆さんに写真掲載のご許可をいただいております☆