好きの質感ノート

ブログの名前が「質感ノート」になりました!
デザインも少しリニューアルしたョ〜

宇野ビビディープ
/ 宇野由紀子

ライフテクスチャリスト

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宇野ビビディープ / 宇野由紀子

株式会社テンネット 代表取締役

質感研究室 室長

ライフテクスチャリスト

企画プロダクション勤務を経て、収納用品メーカーに入社。商品開発の責任者をつとめる。2002年に整理・収納用品のWEBショップ「収納の巣」を立ち上げ、2012年に運営会社である株式会社テンネットの代表取締役に就任。暮らしにスムーズをもたらす収納はもとより、自分の“好き”を探求し、自分らしくモノを持つことも収納の役割と考え、研究・企画・創作。2015年に、好きとつながり好きを深める装置としての収納ツールを発表した「ワタシにオサメル展」は好評を得、それらの作品をプロダクト化した収納レーベル「VIVIDEEP」を翌年立ち上げる。また2017年には「質感研究室」を開設。モノ・コトを感じとるセンサーを磨き、好きの質感をたぐりよせることをテーマに、研究会やワークショップ、商品開発も行う。

嵯峨美術大学 デザイン学科 生活プロダクト領域 非常勤講師
ライフオーガナイザー® クローゼットオーガナイザー®

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バウハウスアンティークの黒ポット

2015.04.01

起き抜けにお白湯を飲むのがもう何年も続いている習慣です。

あたたかくなっても同じ。出張で5時台に起きた今日もしかり。

その習慣に最近加わったアイテムがタイディな黒いポット。

2月に訪れたベルリンの骨董街で一目惚れしたバウハウスアンティークです。

 

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10数年愛用している鉄瓶でお湯を沸かし、このポットに移す。

鉄瓶にお湯を残してそのままにしていると中が錆びてしまうので

シュンシュンに湧いている内に“何か”に移しきるんですが、

急須に入れたり、片口に注いだり、毎日気まぐれにいろんなものが登場していました。

でもどうやら白湯受けのお役目はこのポットに定着しそうな気配。

鉄瓶とも、手持ちのお湯のみとも雰囲気がぴったりでいい感じのテクスチャー。

毎朝ハッピーなのです。

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ポットの口がけっこう小さくて中まで洗いにくそうだなと思っていたのも

お白湯なら毎回洗わなくて大丈夫だし、そういう意味でもハマり役です。

出会ったお店のことを少し。

ベルリンで蚤の市に行きたかったけれど曜日が合わず、

その代わりに友人に案内してもらったのがSuarez (ズアレツ) 通りという骨董街。

大通りをはさんで並ぶ数々のアンティークショップを入ったり出たりブラブラしていた中で

入ったら最後、出られなくなっちゃったのがバウハウスデザイン専門のこのお店、b3でした。

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私好みのものが店内にいっぱいで終始興奮。

陳列棚からいろいろ出していただき、陶器類を中心にじっくり見せてもらいました。

たくさんお話しもして、紅茶までごちそうになり

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(お茶をいただいた器類も全てバウハウスアンティーク!)

迷いに迷ったあげく、日本に連れて帰ることに決めたのが下の写真の右2点です。

今日のブログの主役の黒ポットと、右奥のシルバーのこれまたポット。

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黒ポットはバウハウスのデザイナー Otto Lindig 作のオリジナルで1930年代のもの

と教えてもらいました 。

シルバーのポットはデザイナー不明、1940〜50年代とのこと。

シルバーの内側にフェルトのライナーが付いていて、保温性抜群らしいです。

使用感がなくてとてもいいコンディション。

またうちでデビューしたら報告しますね。

あ、記念写真もアップしとかなきゃ。

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お二人とも背が高いでしょう〜。(私は169cmほどなので、ね!)

 

ご縁だなと思うのは、

実は同じ日の午前中に  Bauhaus-Achiv (バウハウス資料館)を訪れ、

バウハウスの考え方、隆盛、デザインの数々に改めて触れていて、

そのフレッシュな感動を携えたまま、午後に偶然このお店に出会ったということ。

そして80年以上前のバウハウスオリジナルアイテムが今私の暮らしに馴染んでいるということ。

おもしろいですよね。

 

最後に Bauhaus-Achiv で印象い残ったことを。

バウハウス基礎コースで教えていたヨハネスイッテンは

デザインを教える授業に呼吸法や体操を取り入れ、

「我々は息をするように考えるのだ」と熱く語っていたそうです。

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⭐︎ Bauhaus-Achiv
http://www.bauhaus.de/en/
⭐︎Suarez 通り
http://www.suarezstrasse.com/