好きの質感ノート

ブログの名前が「質感ノート」になりました!
デザインも少しリニューアルしたョ〜

宇野ビビディープ
/ 宇野由紀子

ライフテクスチャリスト

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宇野ビビディープ / 宇野由紀子

株式会社テンネット 代表取締役

質感研究室 室長

ライフテクスチャリスト

企画プロダクション勤務を経て、収納用品メーカーに入社。商品開発の責任者をつとめる。2002年に整理・収納用品のWEBショップ「収納の巣」を立ち上げ、2012年に運営会社である株式会社テンネットの代表取締役に就任。暮らしにスムーズをもたらす収納はもとより、自分の“好き”を探求し、自分らしくモノを持つことも収納の役割と考え、研究・企画・創作。2015年に、好きとつながり好きを深める装置としての収納ツールを発表した「ワタシにオサメル展」は好評を得、それらの作品をプロダクト化した収納レーベル「VIVIDEEP」を翌年立ち上げる。また2017年には「質感研究室」を開設。モノ・コトを感じとるセンサーを磨き、好きの質感をたぐりよせることをテーマに、研究会やワークショップ、商品開発も行う。

嵯峨美術大学 デザイン学科 生活プロダクト領域 非常勤講師
ライフオーガナイザー® クローゼットオーガナイザー®

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『ワタシにオサメル展』作品紹介1〜「Portrait Closet」〜

2015.12.9

引き続き、『ワタシにオサメル展』のお話。

今回は DMのメインビジュアルにもしていた作品「Portrait Closet」のこと。

 

会期中、できるだけ直接ご説明がしたいと思い、

平日は夕方から、休日はフルタイムで在廊しました。

その時間に来てくださった方とたくさんお話ができたのはとても嬉しいことでした。

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(撮影:長谷川朋也氏)

 

会場の作品の中に収納されていたのは全てわたしの私物でしたし、

一見すると宇野カラー全開の展示だったかと思うのですが、

多くの方が作品にご自身を重ねてご覧になってくださったのがとても印象的であり、

幸せなことのひとつでした。

 

たとえば「Portrait Closet」はわたしが今までヴィヴィッドに関わったモノ、

今大好きで関わっているモノを時間軸やカテゴリーの枠に関係なく、

また使っている/使っていないの区別なく 「好き!」を感じられるカタチで収め、

「2015年秋の自分の肖像画」のごとく自分が浮き彫りになる収納、

としてつくった作品。

この作品を前にわたしが 皆さんにお話していたのはこんな感じのことです。

 

「大好きなモノばかりなので 一つひとつの個別の関係はもちろんぎゅっと深いです。

でもこのようにひとところにシンボリックに好きを集めていくことで、

トータルの世界観が浮き彫りになり、

イメージとして抽象化されていく気がするのです。

この本が好き、このアクセサリーが好き、

個々の『好き』からは少し離れて 『光を感じるモノが好きなんだ』

『エネルギーを感じる色・質感にワクワクするんだ』というような

イメージに変わって、それがワタシにオサマル。

モノは物理的には自分の外に収まっているけれど、

モノとの関係は自分の中に収めることができ、

そうなれば、(食べ物ではないけれど)血となり肉となり次なるパワーを生み出すして

次に手を伸ばすモノ、動くべき方向が見えてくる。

好きとしっかり向き合うことが 『これから』 をもつくっていくと思うんです」

 

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見た目もメッセージも濃密なこの作品に、

皆さんがご自身を投影してくださっている……

そんな感覚が何度も覚えましたし、

その時にあるいは後日に、お言葉を残してくださる方もたくさんいらっしゃいました。

 

ほんの一部ですが、ご紹介させてくださいね。

 

 

「️(涙を浮かべながら)自分の好きを置き去りにしていたことを

思い出しました。今から取りかえそうと思います」

 

「️モノとの向き合い方が変わりそうです。

苦手意識のある収納も、自分の中に収まればいいと思うと、

気持ちがラクになり、楽しむ余裕ができそうです。

家に帰って、好きだったモノを引っ張り出して、

居心地が良さそうなところに置いてみたいと思います」

 

「️収納の概念が変わる、変わる!

収納イコール捨てるじゃないんだよなぁ。

モノをどれだけ愛してるか、それを表現できるか。

そういうことなのかなと思います」

 

「️好きなモノたちを愉しみながらオサメル。

それは、自分をワクワクさせたり、時には自分を表現するコトであったり。

モノを選びとる作業は自分自身を整理する作業。

こうやって見せていただくと、飾ることと収納すること、

真反対のようで、同じように感じます」

 

 

 

 

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「Portrait Closet」作品キャプションより

 

カテゴリーという枠にも時間軸にもとらわれず

大切なものをおもむくままにマグネットで

ひとつひとつのモノとの個別で具体的な関係が

集合体としての抽象的なテクスチャーへと変化して

これからのワタシに磁力をもって作用する

 

2015年 秋の“肖像画”

ワタシにオサメル

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(撮影:長谷川朋也氏)

 

 

『ワタシにオサメル展』の話、つづきます。

 

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『ワタシにオサメル展』関連記事はこちら

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(公開日:2015年10月30日)

 

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