庭的晩餐のこと
2013.10.19
一週間たった今でも思い返すと心がじんわりあったかくなるようなおもてなし。
それが先週の土曜日に参加させていただいた“庭的晩餐”でした。
それはそれは素敵に改装された大阪の下町の長屋(工務店の社長様のご自邸!)。
そこをオープンハウスにされ、折々にイベントを開催されている「木村家本舗」さんの活動の一つとして、
庭師さんなどのユニークな集まりである「ニワプラス」さんが企画されたのがその晩餐。
庭師の皆さんが “庭をつくる”のではなく “庭でのもてなしをつくる” という主旨に
お招きいただいた時からワクワク。とても楽しみにしていました。
そして当日。
さらりと気持ちのいい風が吹く秋の夜、木村家の門をくぐると
ところどころに木のオブジェと共に光の(和蠟燭の!)演出がなされた素晴らしいお庭が出現。
そこへ長〜い晩餐のテーブル。
テーブルの上にもぽつりぽつりと蝋燭が置かれ、目を凝らすと既にたくさんのご馳走が並んでいて…。
大阪市内のとある下町にいるのに。
自宅から30分、地下鉄に乗って移動しただけなのに。
一瞬にして身体も心もすごい距離を移動したような夢心地になったんです。
本当にびっくりでした。
このなんとも浮世離れした、そしていろんな意味で美しい晩餐会の様子、
わたしがつたない言葉で語るよりも、
今回お声をかけてくださった、庭的晩餐の中心人物 辰巳耕造さんのブログをご覧いただければ
手に取るように。→ツブヤキ耕論 「庭的晩餐@木村家本舗2013」
蝋燭の灯りだけというほの暗い空間での晩餐会。
視覚的な情報が限定的な分、
音、声、温度、風、味、豊かなおもてなしをたっぷりゆっくり感じることができたような気がします。
焦点を合わせたいものや人と合わせたいタイミングで合わせることができて
自分らしくゆるゆるとそこに居ることができる。
心のこもった手づくりのおもてなしを、自分のペースでたっぷり受け取ることができる。
素晴らしい時間でした。
そして滋味溢れるお料理を担当されたのは、
たまたまわたしも以前から交流のあるFOOD WORKER FUNAKIさん。
今回のおもてなしのカタチが、舟木くんの食を囲むことへの想いと近いこともありとても楽しめた、
と終わったあとに話しにきてくれました。
木村家本舗の皆さん、ニワプラスの皆さんのホスピタリティに感じ入り、
ゲストの皆さんとの出逢いも嬉し愉しい、
記憶に残る特別な体験になりました。
心より感謝しています。
あ、最後に。
庭的晩餐のドレスコードが“身近にあるgreenなものを身につける”だったので
超直球ですが、わたしはこんなコーデで。
蝋燭の灯りのもと、ただの黒いかたまりだったかも知れません(笑)。