好きの質感ノート

ブログの名前が「質感ノート」になりました!
デザインも少しリニューアルしたョ〜

宇野ビビディープ
/ 宇野由紀子

ライフテクスチャリスト

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宇野ビビディープ / 宇野由紀子

株式会社テンネット 代表取締役

質感研究室 室長

ライフテクスチャリスト

企画プロダクション勤務を経て、収納用品メーカーに入社。商品開発の責任者をつとめる。2002年に整理・収納用品のWEBショップ「収納の巣」を立ち上げ、2012年に運営会社である株式会社テンネットの代表取締役に就任。暮らしにスムーズをもたらす収納はもとより、自分の“好き”を探求し、自分らしくモノを持つことも収納の役割と考え、研究・企画・創作。2015年に、好きとつながり好きを深める装置としての収納ツールを発表した「ワタシにオサメル展」は好評を得、それらの作品をプロダクト化した収納レーベル「VIVIDEEP」を翌年立ち上げる。また2017年には「質感研究室」を開設。モノ・コトを感じとるセンサーを磨き、好きの質感をたぐりよせることをテーマに、研究会やワークショップ、商品開発も行う。

嵯峨美術大学 デザイン学科 生活プロダクト領域 非常勤講師
ライフオーガナイザー® クローゼットオーガナイザー®

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アンティークの額縁と作品のこと

2016.01.26

ちょうど1年前になります。

昨年の1月の後半に仕事でパリに出向き、

ルーブル美術館近く Pyramides というエリアのアパルトマンに1週間ほど滞在していました。

DSC01495-2

 

いつからか思い出せないのですが

「額」や「フレーム」という機能と装飾の間のようなもの、が気になりだしていて、

パリ滞在の折に、街なかや、Maison et Objet というインテリアの展示会や、

その他にもいろんなところで気がつけば額縁や額縁的なものを

たくさんたくさん観ていました。

IMG_6782

 

ある日足を延ばしたパリ郊外のアンティークショップ街、クリニャンクールで額縁専門店に入ります。

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フランス語オンリー、英語の数字も通じない、でも笑顔がラブリーな店主と身振り手振りで会話をし、

とても好きになった2種の額縁を包んでもらいました。(冒頭の写真を少しクローズアップ)

DSC01495-3

 

ひとつはシンプルながら柔らかな曲線が美しい1940年頃のものという額。

(数字は筆談で!笑)

色も質感も雰囲気があり一目惚れしました。

もうひとつは細い直線の枠に金の装飾が敷き詰められた1900年頃の額。古い!

年月に抗えずさすがにあちこちボロボロと剥がれているのですが、そこがまた愛おしい…。

こちらは同じデザイン形のものがペアで残っていたので離ればなれは忍びないなと2個購入。

 

自分のものとも、お土産とも、仕事の資料とも、何も考えず、これは私の元に来るべきだなと直感で

連れて帰った額2種3点がその 10ヵ月後、「ワタシにオサメル展」の作品の一部になるとは

思ってもみなかったことでした。

 

ポートレートup15-11-283731 (667x1000)

まず、作品「ポートレートクローゼット」に

金色の双子の額を使いました。

サイズのぴったり合う木箱を作って金と黒に色を塗り、額を貼り付けて

額縁ならぬ“額箱”にしたんです。

 

絵を飾るという本来の役割は卒業してもらって、

大好きなモノを収める箱、それを彩るという新しい役割で再デビューを。

中のモノをもっと好きになる、もっと大切にしたいと思える

力のある容れものになりました。

 

もうひとつのシンプルでエレガントな額縁は…

額クローゼット15-11-283735 (667x1000)

「アンティーク額写し立掛けクローゼット」という

まさに!なタイトルの作品に。

そしてこの作品が皆さんの人気を集めることになりました。

 

つづきは後日…